生涯発達の道を、ゆっくり思い出しながら綴っていきます。インナーチャイルドを癒せたとき、やがて使命とする独自の癒しの世界へと行き着くでしょう。

あっけない命

お祖母ちゃんに付いていった先の家には、少し年下の女の子がいた。祖母たちが話しこんでいる間だけ子供同士で遊ぶ、細やかな関係ではあったが、そんな機会が何度かあったと思う。
ある日の昼、上がらせてもらった居間のテレビに、獅子がはしごに登り、上で逆立ちをしたり水平になったりする舞いが映っていた。私はそれに興味を持ったのかその舞いの光景が目に焼き付いている。たぶん、その光景がその子との最後になったからかも知れない。
翌日あたり、道の先に祖母がいるのを見つけた彼女は、飛び出した先であっけなく車にひかれて帰ってこなくなった。
初めてできた友達は小さなお地蔵さんになり、今も集落のお墓の片隅にいる。

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