生涯発達の道を、ゆっくり思い出しながら綴っていきます。インナーチャイルドを癒せたとき、やがて使命とする独自の癒しの世界へと行き着くでしょう。

たどり着く為に必要な道のり

集団のなかへ

吊るし上げ(虐待でしょ)

物心がついたころから、私は肉類が一切食べられない。アレルギーとかではなく、体が受け付けないという感じだ。偏食歴はこの頃から始まっている。口の中の嗅覚で肉汁を感じると、とたんにえずいてしまうのである。それは今も変わらずで、ずいぶん長い間苦労を...
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動物を撮るのに夢中な父

保育園の遠足で動物園に行ったときのエピソード。私の場合、保護者の付き添いはいつも父だ。お弁当解散になり、それぞれの親子が散らばっていく中、集合に居ない父を探す羽目になってしまった。広い園内をさすがに子供ひとりが探せないので半泣きになっている...
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片足だちょうのエルフ

保育園の講堂で紙芝居か何かで見た、最後に木になってしまう片足のダチョウの話がとても印象に残った。物語を聞いて辛くなった初めての体験だったのかもしれない。「一本足のエルザ」として題名を覚えていて記憶をたどって検索してみたら、上記のタイトルの絵...
自己を認識した頃

戸棚の中に隠してある甘くおいしいもの

祖母にえらい剣幕で怒られたことがある。祖母が戸棚の奥に閉まっていた黄色か赤かの三角錐の箱に入ったチョコレートがあることを私は知っていて、それをこっそり盗み食いしてしまったからだ。なんのために祖母はそこにチョコレートを閉まったのかは知らない。...
自己を認識した頃

天井に括りつけてあった梯子が落下

記憶の片隅に残る恐ろしくも奇跡的な、ある事件を思い出した。ある日の朝、目が覚めると何やら周りがざわざわしていた。姉の額と鼻の頭から血が出ている。天井に縄で括り付けてあった梯子の片側が切れて、寝ている姉の顔面近くに落下したということなのだ。片...
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止めなくては。早く、早く

この頃の母は、相当に精神状態が悪かったのだろう。衝撃的な出来事のひとつに、母の裸おどりがある。ある日の昼間、私たち姉妹の前で突然に鼻歌混じりで陽気に服を脱ぎだし、ついには丸裸になった母は両手を上にかざして踊りながら裸足で外へ飛び出していった...
自己を認識した頃

柱と足

幼いわが目に焼き付いている光景のひとつに、家の居間の柱に足を括られ、暴れる母(女の人)の姿がある。農繁期で家の者は全員田んぼに出かける必要があり、かなり究極の処置であったと思われる。つまりは身体拘束しなければ出かけられない、家族が生活ができ...
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生の赤ウィンナー入り弁当

遠足の日の朝のできごと。その日はおかず入りの弁当を持たせてもらって、いつものように同い年の男の子の家に誘いに行った。門口で待っていた私は、なぜ自分の弁当箱のおかずを男の子の母親に見せるいきさつになったのかは覚えていないが、おもむろに赤いウイ...
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画鋲を踏んだまま、裸足で走る

ある日、講堂に集まってのお遊びがあった。全員裸足になって、前の子の肩に手を置いて長い電車を作り、先生の掛け声で輪になって走るというものだった。前の子から離れまいと必死で走っているとき、足の裏に激痛が走った。画鋲を踏んだのだ。しかし、私は停ま...
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なめくじ弁当

保育園には給食があり、白ご飯だけは家から弁当箱に詰めて持たせてもらう。ある日、自分のアルミ弁当箱のフタを開けると、白ご飯の上に大きなナメクジが横たわっている。心臓がドキンとうずき、周りに見つからないようにすぐに蓋を閉じて隠した。騒いではいけ...