自己を認識した頃 祖母の迎え 夕方外で従妹と遊ぶ私は、中に入るように呼ばれた。見覚えのある祖母が家の中の居間に座っている。私を連れ戻しに来てくれたようだ。「・・・帰る・・・」ような空気が室内にはあり、少し困惑しながら夜に祖母とふたりで叔母の家を出た。その時の玄関の灯りを... 2022.04.21 自己を認識した頃
自己を認識した頃 鼻垂れ小僧はあっち行けと言われた日 きっと私は風邪をひいていたのでしょう。鼻を垂れながら従妹と外で遊んでいたとき、近所の男の子が私に近寄ってきて「鼻垂れはあっち行け」と言ったあと、従妹には「そんな汚い鼻垂れ小僧と遊ばんとき」と言い放った。従妹は威勢よくかばってくれたが、私は居... 2022.04.07 自己を認識した頃
自己を認識した頃 そこには異質な自分がいる 家族が囲む丸い食卓の絵が浮かぶ。傍には男の子と女の子、お父さん、お母さんと呼ばれる夫婦がいて、それは私にとっては叔父と叔母であり、子供たちは従妹である。そこに混じる異質な自分は、なぜそこにいるのかまだ理解できていない。 2022.04.03 自己を認識した頃