生涯発達の道を、ゆっくり思い出しながら綴っていきます。インナーチャイルドを癒せたとき、やがて使命とする独自の癒しの世界へと行き着くでしょう。

無抵抗

集団のなかへ

動物を撮るのに夢中な父

保育園の遠足で動物園に行ったときのエピソード。私の場合、保護者の付き添いはいつも父だ。お弁当解散になり、それぞれの親子が散らばっていく中、集合に居ない父を探す羽目になってしまった。広い園内をさすがに子供ひとりが探せないので半泣きになっている...
集団のなかへ

止めなくては。早く、早く

この頃の母は、相当に精神状態が悪かったのだろう。衝撃的な出来事のひとつに、母の裸おどりがある。ある日の昼間、私たち姉妹の前で突然に鼻歌混じりで陽気に服を脱ぎだし、ついには丸裸になった母は両手を上にかざして踊りながら裸足で外へ飛び出していった...
集団のなかへ

生の赤ウィンナー入り弁当

遠足の日の朝のできごと。その日はおかず入りの弁当を持たせてもらって、いつものように同い年の男の子の家に誘いに行った。門口で待っていた私は、なぜ自分の弁当箱のおかずを男の子の母親に見せるいきさつになったのかは覚えていないが、おもむろに赤いウイ...
集団のなかへ

画鋲を踏んだまま、裸足で走る

ある日、講堂に集まってのお遊びがあった。全員裸足になって、前の子の肩に手を置いて長い電車を作り、先生の掛け声で輪になって走るというものだった。前の子から離れまいと必死で走っているとき、足の裏に激痛が走った。画鋲を踏んだのだ。しかし、私は停ま...
集団のなかへ

なめくじ弁当

保育園には給食があり、白ご飯だけは家から弁当箱に詰めて持たせてもらう。ある日、自分のアルミ弁当箱のフタを開けると、白ご飯の上に大きなナメクジが横たわっている。心臓がドキンとうずき、周りに見つからないようにすぐに蓋を閉じて隠した。騒いではいけ...
自己を認識した頃

川の中で回転する赤い長靴

田んぼ仕事を夫婦がしている。わたしは、夫婦の娘で2つ程下の女の子とふたりで田の畔で遊んでいた。田の畔は草で覆われ、そこにある水路(川)も土と背丈くらいの草で埋もれていた。草花を取ろうとしてだったか、私の目の前でズルズルという音と共に、女の子...